受託機械設計者の報酬と権利 デジタル世界のソフト開発者の時給の10分のⅠ以下の報酬で、著作権も認められず、権利はゼロの職業

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 以前から疑問に思う、機械設計者の報酬と権利。建築とかデジタルのソフト開発者には著作権が認められているが、受託の機械設計者には最低値賃金程度の報酬以外何も得られない。いくら血反吐をはくくらい悩んで創作した設計図面は何度コピ-されて使用されても、見返りはない。おかしいとすら思う人も少ない。これほど社会から冷遇されている仕事も無いのではと思うのだが、どうなんだろう。もともと孤軍の受託機械設計事務所。団塊の世代も既に殆どリタイア-し、その後を継ぐ若者は少ない。そりゃそうだ。この業界は、大企業のコストカットの要員として、正規従業員の何分の一かのコストで使われ、景気が悪くなり仕事が減れば即オフ出来る便利な大企業の作図マシーンみたいな存在なんだから。中小の鉄工所みたいな設備機械メ-カ-だとさらにたちが悪く、タダで見積もり設計してくれとかぬけぬけ言ってくる企業もある。見積もり設計はタダで、それが決まったら報酬のある仕事を出すとか。見積もり設計をタダでさせられ、本ちゃんで決まった仕事は、設計値段が合わず、その仕事を他の設計者に振られた、なんて言う笑い話のような悲劇も聞いたことがある。組織に縛られるのを嫌う、ちょつと性格に癖のある、ごく一部の人しか出来ない職業かな。そしてやがて後継者は出現せず消えていく職業だろうか。

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